【始めに】
お久しぶりです、レイラです!
今期は久々に上位を目指そうとランクマに潜り、最高最終レート1969、最終93位で2桁という結果に終わりました!
シーズンの変わり目ということで記事にしたので、是非見て行って下されば幸いです!
以下常体
【並び】
【順位の記録】
【コンセプト】
・出し負けを極力減らし、序盤からアドを取りに行く
・処理の難しいカイオーガとザシアンに対して、しっかりとした処理ルートを担保する
・シーズン終盤に掛けて増加していた並び(ネクロダイナ、黒バドイベル、鳳凰ナット等)に対し、なるべく隙を見せない強力な選出パターンを確立する
【構築経緯】
今期のルールは今までに類を見ないレベルの火力インフレ環境であり、対面あるいはそれに類似した攻めサイクルの形をベースに組むのが良いだろうと、序盤〜終盤に掛けて試行錯誤して来た。
その中で、特にカイオーガ、ザシアンの2匹は群を抜いて性能が高く、ここに対して明確な処理ルートを用意する必要があると感じた。
そして、様々な並びを模索していく中で、気合いの襷マーシャドーと拘りスカーフカイオーガ、そして突撃チョッキ持ちのディアルガの並びが、これらの強力なポケモン達とその取り巻きに対してかなり広く打ち合えることに気が付き、これらを軸として補完を考えることにした。
ここで、軸で不足しているのは
ⅰ ルギアやゼクロムの絡め手・技の一貫切り
ⅱ ゼルネアスへの削り、イベルタルの行動抑制
ⅲ ムゲンダイナ+日食ネクロズマの並びの突破ルート
といった要素だと感じたため、これらを解決出来るポケモンとして、カバルドン、ザシアン、イベルタルの3匹が構築に加わり、構築が完成した。
【個体紹介】
カバルドン@オボンの実 呑気HBベース
215(252)ー132ー↑182(220)ー × ー97(36)ー↓57
S個体値25
HBー特化ザシアンの巨獣斬ほぼ2耐え
HDー臆病珠イベルタルのダイジェット確定耐え
Sー最遅ラグラージ抜かれ
地面枠
ステルスロックが無いと処理が厳しくなるルギアやマーシャドーへの解答、ゼクロムの技の一環切り、日食ネクロズマ絡みのサイクルに対しての牽制が主な役目となる。
グラードンと異なり、砂だけでルギアのマルチスケイルを割れ、流せることやステロを撒いた後に欠伸というワンアクションが取れる(≒壁構築などへの切り返しが可能)なことが、このポケモンならではのメリットであり、構築に不可欠な縁の下の力持ち的なポジションだった。
マーシャドー@気合いの襷 意地っ張りAS
165ー↑194(252)ー101(4)ー × ー110ー177(252)
ウーラオス(幻の型)👻🧸
このポケモンの性能は本当に優秀であり、特に先発に起用した際に気合いの襷とずば抜けた対面性能の高さを盾に、様子を見ながら広く打ち合える点と、後発に置くことで数多の積みポケモン・ダイジェッターに対する無効化と切り返しを図ることが出来る点を何よりも高く評価している。
終盤はゴツメ持ちの霊獣ランドロスや日食ネクロズマ、耐久ベースのムゲンダイナが増殖しており、やや環境的に逆風ではあったものの、対面寄りの構築においてはこのポケモン以上の適役は存在しないだろう。
カイオーガ@拘りスカーフ 臆病CS
175ー × ー111(4)ー202(252)ー160ー↑156(252)
潮吹き/波乗り/冷凍ビーム/雷
文字通りの最強禁伝
水無効が殆ど環境におらず、ダイマックスすればあらゆるポケモンに打ち勝てる化け物ポケモンになっていた。
2つ目の水技についてだが、当初は上振れのために熱湯を採用していたが、火傷を引いて拾えた試合はほぼなく、逆に火力が足りなくて落とす試合が何度もあり、今回は威力と安定感重視で波乗りへと変更した。
特に自分はザシアンを筆頭とする対禁伝に対するスイーパーとしての性能に惚れ込み、マーシャドーの影打ちや岩石封じ、ザシアンの電光石火や巨獣斬での削りからスカーフ潮吹きで縛り、後続を削ってバトンを繋ぐムーブが何よりも魅力的に感じ、またパーティー全体でSが遅いことが原因で押し切られることが引っ掻かったため、結果的に拘りスカーフ型に落ち着いた。
イベルタル@命の珠 控え目CS
201ー × ー116(4)ー↑201(252)ー118ー151(252)
暴風/悪の波動/熱風/追い風
構築の崩し枠
見せ掛けの圧力が凄まじく、物理特殊双方のケアを考えるとザシアンとカイオーガをセットで選出する必要が生じ、本来通したいマーシャドーやカイオーガ、ディアルガを主軸とした強力な選出をより通し易くすることに一役買っている。
追い風があるだけで、能動的に先攻ダイマをして強引にサイクルを崩し、その後のホウオウや相手のイベルタルなどのダイジェッターの切り返しを防ぐことが可能になるため、個人的にはこのパーティーにおけるダイウォール媒体の補助技はこれで良いのではないかと感じている。
物理型ではなく特殊型での採用なのは、相手の構築に刺さっているのに、ザシアンがいるだけで選出を躊躇うのが嫌だったから。
ザシアン@朽ちた剣 意地っ張りHAベース
191(188)ー↑242(236)ー135ー × ー135ー179(84)
Aーほぼ特化
HB/HDー特化イベルタルのダイジェット+ダイアークほぼ耐え
Sー準速マーシャドー、最速ルギア抜き
非ダイマ状態における最強の禁伝
シーズンを通してザシアンの型には悩んだが、その中でもトップランカーほど選出択や立ち回りの噛み合いをHBベースのホウオウや日食ネクロズマを絡めたサイクル寄りの構築で解決する傾向が強いと感じ、最終的にはHAベースのこの型での採用となった。
特化ザシアンミラーでは、よりSに割いた方が優位に試合を運べるとされるが、Aを削ることで火力を売りにする本来のこの型の強みが失われると判断し、Sラインは最低限に留めておいた。
ディアルガ@突撃チョッキ 控え目CSベース
183(60)ー × ー141(4)ー↑207(148)ー126(44)ー142(252)
CーEF下ダイサンダーで無振りカイオーガ確定1発
HDー臆病黒バドレックスのアストラルビットほぼ2耐え
Sー準速
流星群/ラスターカノン/大地の力/雷
このパーティーのMVP
マーシャドー、カイオーガが不利を取る相手のカイオーガに後投げ出来、引きのザシアンに不利を取らないというだけで充分強かった。
ディアルガミラー、突撃チョッキ持ちのカイオーガとの打ち合いを制することに加え、これらの禁伝の後に控えている遅い霊獣ランドロスに対しても有利が取れるように、Sを準速まで引き上げた。
ザシアンと対面すると身代わりやインファイトなどでテンポを取られることが多く、偶発対峙はなるべく避ける必要がある。
【選出パターン】
よく選出していたパターンのみに限定
・出し負けを可能な限り減らせる選出
・イベルタル先発の可能性が低い(≒イベルネクロ以外の)黒バドイベルの並び、グラードンやディアルガが初手に来る様に見えるパーティーへの解答
・ランドバドザシの様なパーティー以外の霊獣ランドロス入り(→この場合、大抵がゴツゴツメットを持っており、かなりの確率で選出される)には、ディアルガを初手投げし、マーシャドーはなるべく後発に置くことを心掛け、ムゲンダイナが入っている場合には、そもそもこの選出は避けたい
・主にルギア入りに圧力を掛ける選出
・ルギアオーガの並びにはこの順序で、ルギアの他にザシアンムゲンダイナの様なカバルドンの役割対象が多く、負担が重くなりそうな構築には、カバルドンを先発に投げる
・このパーティーに対してはカイオーガが初手に来る確率がかなり高く、ディアルガを合わせに行くことで、序盤から積極的にアドバンテージを取りに行ける
・ディアルガ+霊獣ランドロス(カイオーガ+霊獣ランドロス)の並びに対する選出
・初手のディアルガやカイオーガを自分のディアルガで倒しに行き、ダイマックスを透かされた場合でも、ザシアンや霊獣ランドロスを強引に倒して、数的優位から後発のザシアン+カイオーガを通していく
・ダイナイベルネクロ(+ザシオーガ)の並びに対する一応の選出
・日食ネクロズマとイベルタルの対面から崩し、イベルタルの追い風で切り返して、ザシアンとカイオーガでスイープする
・鳳凰絡みのサイクルパなどに選出
・取り巻きに黒バドレックスやナットレイがいることが多く、イベルタルのダイマックスでサイクルを崩していく
【重いポケモン・並び】
無限にいるため、かなり割愛
・ムゲンダイナ
コスモパワー型も壁マジフレ型も突破困難だった。
出し負けはある程度割り切って、カバルドンを連れて行くか、カイオーガやイベルタルのダイマで強引に突破して切り返しを図るしかない。
被弾回数が多いポケモンなので、急所や追加効果で何とかなる場合も案外多かった。
マーシャドー、ディアルガ、カイオーガが完封されるこの並びは正直とても苦しかった。
ディアルガカイオーガ対面は積極的に交代読み、裏のグラードンに負荷を掛けて削り、カイオーガ+ゼクロム、カイオーガ+ザシアンの並びをマーシャドーやこちらのカイオーガで押し切る、というプランが嵌まれば勝てなくはない。
・身代わり持ちのHDベースザシアン+ゴツメ霊獣ランド+カイオーガ
正直かなり厳しい。
初手のザシアンになるべく不利を取らないようにしたいが、ディアルガ先発で荒らして、どこまで後続でカイオーガのダイマを阻止出来るか勝負になってしまう。
ゴツメ霊獣ランドロスがいそうな気配を感じたら、積極的に釣り交換を行っていた。
【終わりに】
仕事に就いてから半年経ち、ルールの節目ということもあって、初めて社会人として本気で潜りたいと一念発起し、ランクマに完全復帰しました。
ただその道は、自分にとって想像を超えるレベルで過酷であり、ただでさえ繁忙期でくたくたになりながら帰宅する毎日だったのに、休む暇もなく他のことを最低限に抑え、ただひたすらランクマに勤しみました。
途中3桁から7000位に落ちることが二度もあり、どうしていいのか分からず自暴自棄になることや、燃料切れで最後の最後に目眩や発熱で最上位争いには殆ど参加出来ず仕舞いになってしまうことがありましたが、それでも1ヶ月通して自分の持てる力のありったけをランクマにぶつけることが出来たのではないかと思います。
剣盾の最後に、ポケモンの実力以上に体力を付けることが今後の課題だなと知れて、凄く貴重な経験になったなと実感しています。
またSVで対戦に参加すると思いますが、これからもレイラを宜しくお願いします〜!
それでは!✨
【Special Thanks】
・今シーズン共に頑張るために誘いに乗ってくれたレイラ窓の皆
・快く個体を(貸して)くれたなたでここさん、フロイトさん、プっさん
・最終3桁に載るために共に闘ってくれたにこすばとごりぽけ
・どんな構築を組むか迷っている時、自分の得意な形を意識すると良いとアドバイスを下さったeijiさん
・しんどい時も一緒にいてくれたmellowさん、mischaさん
・いつもリプや応援メッセージをくれるFFの皆
本当にありがとう!😆